Session 1 / 約3時間

基本操作と「読解×テスト生成」

Claude Codeは「賢い部下」。指示の出し方成果物のレビューの仕方を覚える回です。あなたの「現行仕様をコードから読み解く力」は、AIの出力の正否を判定する力そのもの。今日から「読む・書く」の大半をAIに任せ、「指示する・検証する」側に回ります。題材は付属のlegacy-orders(レガシー風の注文管理システム)です。

🎬 ミドリとタツヤの「第1回はこう進む」
ミドリ
ミドリ
第1回は何から始めるんですか?
タツヤ
タツヤ
最初の30分で基本操作ツアー。そのあと演習A「仕様書化」→ 演習B「テスト生成」→ 演習C「リファクタ」の順に進める。
ミドリ
ミドリ
どうしてテスト生成が真ん中にあるんですか?
タツヤ
タツヤ
今日のメインだからだ。時間を計って「手で書いたら何分かかるか」と比べる。この数字が、AI駆動開発の効果を語るいちばん説得力のある材料になる。
ミドリ
ミドリ
最後はどう締めるんですか?
タツヤ
タツヤ
15分のふりかえりで記録シートを埋めて完了。3時間で「指示して検証する」感覚をつかもう。

1-1基本操作ツアー(30分)

legacy-orders フォルダ(zipを展開した場所)で claude を起動して、以下を順に体験します。

操作やり方覚えること
質問するそのまま日本語で入力敬語不要。具体的に書くほど良い
処理を止めるEsc キー暴走したら遠慮なく止める
会話をリセット/clear話題を変えるときは切る(混ざると精度が落ちる)
終了する/exit
変更の承認実行前に確認が出る内容を読んでから y — レビューの第一歩

最初の一言(コピーして貼り付け):

このプロジェクトの全体構成と、主要なクラスの役割・依存関係を日本語で説明してください。
クラス間の関係図をテキストで描いてもらえると助かります。

→ 出力を読み、自分のコードリーディングと同じ結論かを確認。違和感があれば「〜は本当に合ってる?」と聞き返す(鵜呑みにしない練習)。

1-2演習A: 現行仕様の読解・仕様書化(45分)

src/main/java/com/example/orders/OrderService.java の現行仕様を読み解き、
以下がわかるMarkdownの仕様書を docs/order-service-spec.md に作成してください:
- 公開メソッドごとの入力・出力・例外
- バリデーションのルール(OrderValidator の内容も含めて)
- 注文ステータスの遷移と、キャンセル時の在庫の扱い

レビュー観点(あなたの仕事): 仕様書とコードを突き合わせ、間違い・抜けを最低1つ探す → 見つけたら「◯◯が抜けている。追記して」と指示。

1-3演習B: JUnitテスト生成(60分)★今日のメイン

src/main/java/com/example/orders/PriceCalculator.java に JUnit 5 のユニットテストを
作成してください。
- 既存テスト(src/test/java 配下)の書き方・命名規約に合わせる
- 送料無料になる5000円の境界、クーポン適用の3000円の境界、まとめ買い割引の
  10個の境界、会員ランクごとの割引、書籍と一般商品の税率の違いを必ず含める
- 作成後、run-tests.cmd を実行して全テストが通ることを確認してください

続けてもう1本。対象クラスは自分で選びます(候補: OrderValidatorOrderService.cancel)。

レビュー観点: ①各テストが仕様の「何を」保証しているか説明できるか ②境界値の選び方は妥当か ③グリーンになったからOKではなく、テストの意図を1本ずつ読む

1-4演習C: 小さなリファクタリング(30分)

ReportGenerator の generateMonthlyReport メソッドを、挙動を変えずに読みやすく
リファクタリングしてください(メソッド分割・変数名の改善など)。
変更後、run-tests.cmd で全テストが通ることを確認してください。

→ さきほど自分たちで増やしたテストが「安全網」として機能する体験。テストを先に作ってからリファクタするのがAI駆動開発の基本順序です。

1-5ふりかえり(15分)

記録シート(第1回)

数字はこの端末に自動保存されます。「従来の見積」は正直に(効果を語るときの説得力になります)。

演習タスク従来の見積(分)実際(分)短縮率
A仕様書化
Bテスト生成×2クラス
Cリファクタ1件

今日の学び: 指示のコツ(保存版)

1. 具体的に — 「テスト書いて」ではなく「◯◯クラスに、既存規約に合わせて、境界値含むJUnit5テストを」
2. 検証まで指示 — 「作成後、テストを実行して通ることを確認して」を必ず付ける
3. 段階的に — 大きな依頼は「まず計画を見せて」と言ってから実行させる
4. 疑う — 違和感があれば「本当に?」と聞き返す。AIは自信満々に間違える

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